自分を愛する技術

よく、自分を好きになれないと他人を好きになれないとかいう言葉を耳にする

私はこれが苦手で、なぜなら自分を好きになる感覚が理解できず、故にその理論に従えば誰も好きになることのできない悲しい人生に直結してしまうからである

しかし周りを見てるとかなり少数ではあるがそれができていそうな人間が観測できていることも確かだった

長年この問題に答えを出せずにいたが最近、というか昨日、ようやく掴めてきたのである

「好きになる」という言葉がどうも自然発生的に起きる何かのようなニュアンスをもっているのがミスリードの始まりであり「愛する」と言い換えると道が見えた

自分を愛するためには愛する自分と愛される自分の2人いないといけないのである

そんなことは現実世界ではあり得ないので実現するためには人格を一個体の中で分離させる必要がある

今まで唯一の人格だった行動を司る自分と、それをひたすら慈愛の心で褒め続け受け止め続け喜ばせようとする自分を作るのだ

これを具体的にイメージできるようになると言葉通り自分を愛することが可能になる

今まで外の何かに評価という愛を求めていたのを、内なる自分から得るようになる

そうすると他者より愛されようという競争的な精神が随分と薄れる

これにより他人をも愛する余裕が生まれるのである
他人を愛する行動を行う自分もまた大いなる自分が褒めて愛する

これができる人間が成熟した人間なのだろう

ようやく一歩目が理解できた気がする


私はこれまで即物的なものの見方をしてたので自分の価値は他人でしか図れず、故に自身は無であり、ただ行動することでのみ他者にとって初めて価値を生む。
それを繰り返し愛を獲得するのだという解釈をしてたがこれより随分と楽で安定した供給の望める答えの出し方もあるのだなと考えを更新した

なぜか全くわからないが猫を見てる時にふと悟ったのである
人類よ、猫を飼え