千日回峰行

朝、なぜか唐突に仏教の激ヤバ修行の話を振られて千日回峰行を思い出した

天台宗の解脱に近づくための修行なのだが、随分過激な修行で有名である

行は約千日を要するのだが、最初の700日は寺で働いた後、深夜2時に比叡山の山中を30キロ念仏唱えながら6時間ほどで巡拝する

小刀と紐を持ち歩くのだが、護身用とかではなく、修行を遂行できなかった時の自害用である

700日を過ぎると堂入りが始まる
堂入りはお堂にはいって行う九日間の断食行のことである

そしてこの断食にはいくつかの誓約があり、眠ってはいけない、横たわってはいけない、念仏をたやしてはいけない、水も飲んではいけないというものだ

断水は途中で喉周りの問題で死ぬらしいのでうがいだけは一度許可されるらしいが、含んだ分と吐いた分が同じでないと許されないらしい

これに成功すると次は最初と同じように山中を30kmかけた後に市内をもう30km走り回るという行になる
それを100日続けた後にさらに距離を24kmのばしたバージョンを100日してフィナーレに向かう行である


NHKでやってた千日回峰行の密着スペシャルのビデオをみたとき、断食行は完全に無理でも山中30kmは根性でいけるんじゃねなんて思っていた

今登山クラスタとして考えると山中30kmを6時間、ましてや装備なしで灯りもない深夜2時スタートは完全に無理である

雲取山をコースタイム倍率0.5で鴨沢西からピストンしても20kmで6時間である

私は今のところこれが限界の自覚がある

到底人のなせる技ではないと思う

あらためて修行で悟れると考えてるクラスタのガチ度はすげーなと思いふけった朝だった

ちなみにこの行を成し得た人は阿闍梨と言われていて、京都の阿闍梨餅はここからきてる

美味いのでみんな食べるといいよ