念願の笠取山へ行った
数日前から宣言してた通り、今日は多摩川の最初の一滴がうまれる笠取山へいってきた
笠取山は雲取と同じ奥秩父山塊ということもあり、雲取の鴨沢西あたりから登る感じとよく似てる
ペースを保ちやすい一定の斜度が延々と続く感じ
作場平からでてすぐはミズナラの森林が続きサイドには多摩川か富士川に流れ込むであろう川がすごい透明度で流れている
立っている看板を見ると、浸食されずに残ってる苔が水が安定してる証拠とのこと
森が荒れてれば降雨時に土砂流出して苔が削れるので、これがあるということが天然林の涵養作用で水量が常に安定してることを指すのだろう
ちなみにここは完全に山梨なのだが東京水道局の看板が。
やはり都民の水の生命線である笠取山は東京水道局も管理協力してるってことなんだろうか
調べてみると明治34年ごろから小河内より上流のこのエリアも東京水道局が管理してるらしい
http://www.waterworks.jp/vol23/page2.html
頭が下がる思いである
しばらく登ってると笠取小屋がでてきた。
小屋番の人は気のいいおじさんという感じだった
少し下ったとこにある水場を安心して飲めるように守ってくれてるとか
小屋を過ぎたあたりから道がとても整備されていた
と同時に登山道に生える植物も熊笹以外のものも見れるようになった
どれも瑞々しい、さすが水の笠取山
調べた感じ最初のはマムシ草なんだろうか?
であれば有毒らしいので気をつけて
しばらくすると分水嶺がみえてきた
この点より東に降った雨は荒川へ、西に降ったものは富士川へ、そして南に降ったものは多摩川へ流れるということらしい
多摩川のことしか知らずに登ってたのが勿体ない
それにしてもこの分水嶺のエリア、あまり木が生い茂ってない
なんか理由があるんだろうか
そこからさらに行くと程なくして御目当ての水干ゾーンがある
多摩川の最初の一滴は、、、
残念ながら湿ってる程度で水は流れてないw
この少し下には水場があるらしく、そこはある程度まとまった水量らしい
ここで生まれた水が138km先の東京湾に向かって流れ出すのかと考えるとロマンを感じる
しかしながらまわりの植生をみるとこんな菊科のアザミの一種とおもわれる草がすさまじく肉厚に育ってる。 こんなのみたことねぇっ
さすが多摩川の水干である
ほどなくして山頂への最後の急登がある
木花のトンネルを抜けるとそこは山頂
すれ違った物知りなお姉さん曰くシャクナゲらしい
山頂からはぽっかり浮かぶ富士山が見える
関係ないが私は富士運が強いらしくよく同行者に言われる
なんとなくこの謎の期待を裏切るのも忍びないので今日も見れてほっとした
多分ここが山頂なのだが、ここから少し行ったところにもう一つ山頂標識があった
YAMAP的にはこっちが山頂らしい
謎い
すぐ近くに開けたところがあったので飯を食った
気圧でだし巻き卵のパッケージがパンパンだ
私のガス缶が絶妙に尽きて、お吸い物は諦めそうになったのだがコースケが火を分けてくれた、いつもやさしい
大量の虫がいてなかなか苦しいランチタイムではあったけどなんとか済ませて下山
途中鹿に遭遇した、結構多いらしい
熊笹も食害の跡あるねーとコースケがそれっぽいのを見つけていた
帰りは天空の湯によって綺麗になってそこからはまっすぐ東京へ帰って今に至る
ちなみに明治ごろは森林荒廃でこの山はハゲ山になりかけてたらしい
水資源を守ろうと植林を続け、30年かけて美しい複層林を実現したんだとか、すげーなー
水は出てなかったが待望の笠取山をのぼれて満足だった。
個人的には心の百名山入りしてもいいくらい良い山だった